| 思考をするが故に思想に恐怖する。 |
|
| 昔話です。 俺が中学生の時のお話 友人の弟のエピソード。
友人の弟は小学校低学年。 友人の弟の学校は普段給食配給されていたのだが、ある日給食がない日があったそうな。 そこで、学校側はその日に限ってお弁当を持ってくるようにと通達を出しました。
友人の家庭は裕福でしたが、それは両親が共働きで毎日の懸命な労働の対価。 都合の悪い事にその日は母親が出張で家にはいません。 そこで母親は息子にお金をあげて、コンビニ弁当でを買うように頼みました。
そして当日。 友人の弟はコンビニでお弁当を購入してから登校。 午前の授業をつつがなく過ごしていざお昼ご飯。 クラスのみんなは親に作ってもらった愛情たっぷりのお弁当のお披露目会。 小学校低学年でのこういう特殊なものはささやかなものでもそれなりのイベントとなります。 そんな中、きょうび珍しく友人の弟のクラスで市販のお弁当を購入したのは友人の弟ただ一人でした。
「いえーい!コンビニ弁当デース!」
友人の弟は誰よりも自慢げにそのお弁当を見せびらかしました。 「うわー、良いなぁ。うちの卵焼きなんかちょっと焦げちゃっているのに、あっちゃん(弟の愛称)の卵焼きは綺麗だー。」 「ハンバーグ入ってる!いいな。いいなー。」 友人の弟は大人気でした。
この話を聞いたとき、素直に友人の弟を尊敬しました。 もともと友人の弟はクラスの中で人気の高いポジションにいたことが幸いだったが、それだけではない。 学校というのは社会から隔絶された閉鎖空間。 社会の縮図。 閉鎖的でだからこそ、外部の羞恥を感じずにいじめの類が勃発します。 いじめの発生原因は単純明快「特殊である事」 普通ではない人間はあっけなく疎外されます。 「集団の中でただ一人だけ」 この状況は学校に限らず人間社会では必ず虐げられる存在か、羨望の存在になります。 今回の場合、コンビニ弁当というのは親の愛の不足を連想させる負のアイテム。 俺が同じ状況だったなら、強い疎外感を受けてその場で萎縮するでしょう。 コンビニ弁当について指摘されたなら 「いやー。親が忙しくてさ。ついてないよ。」 と苦笑を交えて同情を引くような発言をして、いじめ対象にならないように仕向けるのが精一杯。 世渡りの下手な人間なら半べそになりかねない状況。 ところが友人の弟はその危機を転じてチャンスに変えました。 見事な物です。 機転が利く意味ですごいのではない。 友人の弟はとても強い人間だという事がすごいのです。 たかが小学生にその手の処世術なんぞ臨むべくありません。 ゆえに彼の行動は読みのあっての行動ではなく転生の物。 俺にはないものだから尊敬に値します。
なんてことをコンビニ弁当を食べながら思い出しました。
| |
|
8月26日(金)05:10 | コメント(0) | 思想と妄想と空想 | 管理
|